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東京人、京都に住まう

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2022年 12月 18日

「御旅所って知ってますか?」東京人、京都に住まう22

私がこの御旅所を知ったのは、「祇園御霊会」の絵巻物を復元していた時。今の祇園祭のことで、そもそもこの祭りはなんの祭りで、何を目的に祭りをしているのか、ということからだった。
祇園祭は、八坂神社の夏のお祭りで、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の荒ぶる魂を鎮めるため、夏の疫病を蔓延させないために、そして、神に楽しんでいただくために行われる。

その楽しんでいただくためのパーティー会場が、御旅所なのである。そこで田楽や雅楽などが演じられ、お祭りが盛り上がるわけだ。
現代の祇園祭の御旅所は、四条に面して設置され、普段は京土産を売る店舗になっている。(実にそこら辺が今風でスマート)
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それぞれの神社には祭りがあり、なので御旅所もあるわけだが、普通の御旅所は神社のようになっていて、そうと書いてないと、パーティー会場とは気がつかない。大将軍八神社の御旅所の前をよく通るが、あるとき祭りに出会った。出店が出ていて、縁日のようで、懐かしい風景だった。
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実は近所にも愛宕神社と野々宮神社を兼ねた御旅所があって、そこには定期的に特別なゴミを回収する機会があり、ときどきそんな形でお邪魔することがある。
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とにかく、どんな形であれ、今も街に御旅所が溶け込んでいるのが、京都であり、東京人からすると驚異と感傷を呼び起こす、不思議な空間なのである。


# by kbkceo | 2022-12-18 16:48 | 京都に住まう
2022年 10月 03日

ある日の給食

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関東だって、こんなに攻めた給食はない。
納豆もさることながら、手巻きご飯で、海苔がついている。
流石に、牛乳はなかった。


# by kbkceo | 2022-10-03 12:40 | 京都に住まう
2022年 09月 15日

「荒ぶる神の荒ぶる川」東京人、京都に住まう21

天神川は,京都市の西の方を流れ,最後は桂川に注ぎます。

天神というのでお分かりの方もいるかもしれません。そう,天神様は,菅原道真,近くには祀られる北野天満宮があります。

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菅原道真は,優秀な役人でしたが,ライバルの陰謀で太宰府に流され,志半ばでこの世を去ります。その怨霊は,人々に災いをもたらし,雷様として恐れられていました。

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先のブログで書いた高級リゾート地「鷹峯」のそばにも天神川が流れ,その流れは小さく,雰囲気もいかにもリゾート地という雰囲気です。


それがちよっとだけ下流にいっただけで,雰囲気はがらりと変わります。「柏野」というあたりでは,渓谷になっています。

長年に亘って岸壁がげずられ,川は大きな谷底に流れます。削られた岸壁にへばりつくように建てられた家も見かけます。私は,このような風景を東京の等々力渓谷で見かけました。

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さらに下流にいくとまた違います。「西京極」あたりはすっかりとコンクリートに固められ,天神川も窮屈そうです。

このように,上流中流下流と,それぞれ表情がまったくというほど違うのです。

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720日に天神川中流域にゲリラ豪雨が襲い,天神川が氾濫の危険にさらされました。

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大雨がふると,氾濫しやすい一面も持つ天神川。

雷雨でたけり狂う天神様を恐れた人々の心根は、氾濫寸前の天神川を目にすると,今も変わりないのかもしれません。



# by kbkceo | 2022-09-15 12:09 | 京都に住まう
2022年 06月 25日

「隠れ家的リゾート地区」東京人、京都に住まう20

京都に住んで気がついたのは、金閣寺が予想よりも北にあること。

北野天満宮よりも北にあるのですが、そんなイメージは、かつてはありませんでした。


その金閣寺よりもさらに北は、結構な山が迫っていて、自然豊かな景観が広がります。

鷹峯(たかがみね)は、あの本阿弥光悦が居を構えた地であり、なるほど、ここなら創作意欲も湧くなぁ、という環境です。

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そんな隠れた景観地には、やはり一流の感性が反応するのでしょうか、ここは実は、知る人ぞ知る超がつくくらいの高級リゾート地区です。

でもあまり知られてない。だからこそ、特別感がプンプンします。

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東急ハーベスト系は、まだ表通りに面して分かりやすい方です。

もっと奥まって、それこそ街の喧騒などは一切届かないところには、アマン京都が。なんとなくふらりと入ってみると、もちろん警備の方が来ます。


「嵯峨の芸術家(笑)ですが、見学させてもらえますか?」というと、マネージャーに聞くというので、待っていると、特別に入口だけなら、というので、お言葉に甘えて

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 季節柄しっとりとした雰囲気と、苔の緑の鮮やかさ。アマンブランドで泊まる外国の方は、この空気感と景色をどう感じるのかな。


 それにしても、このラグジュアリー感と、暖かく応対してるようで「どうせ冷やかしでしょ」的な視線は、本当に久しぶりでした。



# by kbkceo | 2022-06-25 11:47 | 京都に住まう
2022年 05月 10日

「軒を連ねるという意味」東京人、京都に住まう19

だいぶ前の前回のブログで、密着した住居の話をしました。

関東ではなかなか見ない形です。

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なので、なんでこんな形になったんだろう、お隣さんとの信頼関係ってどうなってんだろう、

なんて疑問がふつふつと沸いてくるのですが、

この情景を見て、妙に納得。

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こんな感じで軒を連ねている長屋は、

京の街でホントよく見かけます。

この連結町屋仕立ての現代版なのか、と思えば、理解できます。

やはり、花街なんかを連想します。


写真は、ギャラリーが連なっていました。

東京で言うと、マンションの一階が店舗なっているのと似ているような。



# by kbkceo | 2022-05-10 08:00 | 京都に住まう