時々、京都の独特な交通ルールというか、慣習を紹介してますが、結構目立つのが、律儀に赤信号を守ること。
どんな短い横断歩道でも、どんなに車が来なくても、赤信号は渡らない。
これは、東京人にはちょい苦痛である。

東京人が特別せっかちなわけではない。合理的なのだ、と思う。車が来ていないなら、時間が無駄だから渡ってしまう。それだけだ。
車が来ているのに、急いで走って渡るのと違う。
京都でそのことを目の当たりにしても、しばらくは気にしないで東京スタイルを貫いていたのだが、最近はなんか渡らなくなっている。
待っている人たちの視線を感じるからだ。
みっともない、余裕がない、などと言っているような視線を感じる。
本当は、京都の人も渡りたいけど、牽制し合って渡れない、という感じさえする。
とは言え、すっかり京都に染まっている息子に聞くと、「なんで渡る必要があるん?」と切り返されて、反論できなかった。